機材選びは楽しいね!■交換レンズ編
デジタルカメラグッズ情報


ここからは私の所有しているレンズのレビューです。

 (以下の中で、私の所有するレンズの撮影画像はギャラリーのページからリンクしていますので、
  併せてご参照くださいませ。)

●高倍率ズームレンズ(ズーム倍率6倍以上

1本あると旅行やあまり荷物を持っていきたくない外出時に非常に便利ですね。


★AF18-270mm F3.5-6.3 DiII VC LD Aspherical [IF] Macro (B003) (Tamron) 定価80,000円

・主な仕様

DX機装着時35mm換算焦点距離:27mm-405mm、レンズ構成:13群18枚、最短撮影距離:49cm、最大撮影倍率:1/3.5倍、
最小絞り値:22、絞り羽根:7枚、焦点調節:IF方式、フィルター径:72mm、レンズフード:花形バヨネット式付属、
最大径:79.6mm、長さ:101.1mm、重量:550g、
発売日:2008年9月1日
購入年月日:2012年1月3日フジヤカメラで中古AB品(ゴミ多い)を28,350円で購入

・各焦点距離における開放絞り値一覧表

実焦点距離 18〜24mm 25〜29mm 30〜34mm 35〜45mm 46〜54mm 55〜59mm
開放F値 F3.5 F3.8 F4.0 F4.2 F4.5 F4.8
実焦点距離 60〜69mm 70〜91mm 92〜119mm 120〜199mm 200〜270mm
開放F値 F5.0 F5.3 F5.6 F6.0 F6.3

■購入の動機と経緯

今まで個人的には低予算で画質優先の低倍率ズームレンズや単焦点レンズ選びをしていたし、
屋外でのレンズ交換もかなり頻繁にする撮り方をしていますので、レンズ交換はそれほど苦では無いんです。
# また、高倍率ズームレンズの画質にはいささか疑念を持っていましたし・・・(^_^;)

だから、結局、高倍率ズームはいつも買わずじまいだったんですよね〜。
# まあ、それより優先順位の高い欲しいレンズがたくさんあったので、高倍率ズームレンズを購入するチャンスを逃していました。

でも、シャッターチャンスや荷物の軽量化、気軽さという観点で、あえて細かい画質にそれほど期待しないで
便利さをとる高倍率ズームレンズの必要性も十分承知していました。

それに純正のDX VR 18-200mmF3.5-5.6Gが発売された頃ぐらいから、高倍率ズームレンズも
だいぶ画質が向上したように思っていました。

以前から持っていた5倍ズームのVR24-120mmF3.5-5.6GもDX機では広角が弱かったんですが、
割と便利に使っていました。
そして、このレンズをD3に使ってみたら、これが結構便利で、24-70mmF2.8Gの出番が減り始めました。

そこで、お気軽撮影に小型のD40と高倍率ズームレンズが欲しいな〜と思うようになりました。
でも、他に優先順位の高い購入希望レンズがたくさんあったので、中古で安価に買えればというぐらいの気持ちでした。

2011年春にDX55-200mmF4-5.6GがSWMの故障で修理に出し直ったのですが、
今度はその年の秋にDX18-55mmF3.5-5.6GIIまでもがSWMの故障が出てしまい、
仕方なく標準ズームはD70のキットレンズのDX18-70mmF3.5-4.5Gを使っていました。
でも、DX18-55mmF3.5-5.6GIIの軽量コンパクトさには代えがたく、また8400円の修理費がかかると思っていました。
2012年の正月にフジヤカメラでDX18-55mmF3.5-5.6GIIのシルバーが7350円で出ていたので、
修理費より安いと思って、中野まで見に行きました。

お目当てのシルバーのDX18-55mmF3.5-5.6GIIがまだ在庫があり、購入したのですが、
同じショーケースにこのB003のAB品(レンズ内ゴミあり)が28350円であるのを見つけてしまいました。(^^ゞ
新型のB008は一番高倍率で小型軽量が魅力の大本命レンズでしたが、51000円以上して、
新品とそう変わらない値段だったので、今回は涙を呑んでパス。
他にタムロン18-200mmの新古品と思われる箱が16800円で2つありましたが、こちらはイマイチ評判もよくないし、
どうせならもう少し倍率の高いレンズがいいかな?と考えました。
他にシグマ18-200mm DC OSのII型もありましたがこちらは3万円オーバーでした。

あとFX用に28-300mm(A06)が13650円というお手軽価格でありましたし、
VC付きのA20はAB+品(フード欠品)が26350円だったのでちょっとお値打ち価格でしたが、
D3に高倍率ズームはVR24-120mmで今のところ間に合っていたので、今回はパスしました。

今回はどうせ買うならお手軽さ重視で三脚いらずの手振れ補正機能付きで最高倍率ズームレンズがいいと思い、
比較的安価だったので、B300にしてみました。
それで、ショウケースからB003を店員に出してもらい、持参したD40で試し撮りをしました。
# ニコンの最近の機種でよく聞くAF動作不良はなかったです。

ということで、B003を購入してしまいました。(^_^;)
■使ってみた感想
まず外観なんですが、D40クラスでは、ちょっと大きめなレンズかな?という印象です。
# まあ、D40で愛用しているのがDX18-55mmやDX55-200mm、単焦点のDX35mmF1.8G、50mmF1.8G、
# Ai45mmF2.8Pなど、ことごとく小型軽量レンズなので・・・

VR24-120mmに比べ長さで7mm、最大径で2.6mm大きいですが、重さではB003の方が22g軽いです。
# まあ、それほどの大きさはの違いはないんですが・・・

それから、ズームリングが70〜100mmの指標あたりでかなり固くなることがあります。
# まあ、これも他の高倍率ズームレンズはどれも同じようですが・・・
具体的にはレンズ先端(対物側)を上に向け、広角側→望遠側とズームリングを回すと重くなり、
望遠側→広角側はレンズを下に向けると重くなります。
従って上記の逆をするとスムーズにズームリングを回せます。

カメラを首や肩に下げて歩いていると自重でズーム繰り出し部のレンズ鏡筒が伸びます。
伸びないようにロックスイッチがあるので、移動時は広角端でロックできますが・・・

それから望遠側にズームした場合はかなり(9cmぐらい)鏡筒が伸びます。
望遠端いっぱいにズームすると、見た目、鏡筒が倍ぐらいの長さになるので、あまり恰好よくはありません。

AFは昼間の屋外ならあまり迷わずにそこそこの速さで合焦します。
しかし、望遠端が120mm以上は開放F値がF5.6を超え、カメラの測距モジュールの動作に必要なF5.6の光束より暗いので、
ちょっと光量の少ないシーンでは迷ったり、AF合焦速度が遅くなります。
# コンパクト機のコントラスト検出ほど遅くはないので、それなりに使えますが・・・
# ただしライブビュー時はかなり遅いらしいです。

また、レンズ内のAFモーターも超音波方式でなくDCモーターなので、動作がやや遅く、確実に合焦位置で停止しないのか、
行き過ぎて戻ったりすることもあります。動作音もちょっとうるさい感じです。
また、AF時にフォーカスリングが回転してしまうのも、ホールディングが悪くなりいただけません。
もちろんニコン純正レンズのようなフルタイムMFもできません。
レンズ本体にはAF/MF切り替えスイッチが付いていますが、合焦速度を上げるため、
フォーカスリングの回転角が30°ほどしかないので、MFで合わせるのは至難の業です。

手ぶれ補正機能のVCはニコンのVR以上にファインダー像がピタッと止まります。
効きはかなりいい感じです。(一応VC効果はシャッター速度4段分)
望遠端でも1/30秒ぐらいなら手ブレが抑えられる印象です。
しかし、VCの動作音は非常にうるさいです。
あと、三脚使用時はVCのスイッチを切っておかないと、かえってブレるようです。
それからVCは結構電池食いです。

高倍率ズームレンズの特徴として、ズーム全域で最短撮影距離が比較的短いということがあります。
このレンズもズーム全域で最短撮影距離49cmなので、望遠側では、普通の望遠ズームレンズよりかなり寄れます。
# 普通300mmズームは最短撮影距離1.5mぐらいなので・・・
実際にはフードの長さ+レンズの長さ+ズーム繰り出し量+マウント面から撮像素子位置の距離の合計は
約28cmぐらいなので、フード先端から21cmで合焦することになります。
その結果、最大撮影倍率が1/3.5倍と簡易マクロには十分な大きさで撮影できます。

それから、これも高倍率ズームレンズによくある事象ですが、フォーカス方式がIF式だと無限遠では正確な画角が得られるが、
近接すればするほど、画角が広くなります。
たとえば望遠端270mmでも、近くのものにピントを合わせると100mm相当ぐらいの画角になってしまいます。
# 高倍率ズームレンズは全般的に、この現象が極端に表れやすいです。

さて描画性能ですが、まず、周辺減光なのですが、このレンズはフィルター径72mmと比較的余裕がありますが、
それでも開放時は周辺減光があります。
このレンズをFX機のD3につけてみたところ、DXのイメージサークルぎりぎりに設計されているようです。
# もちろんFX機ではズーム全域でかなりケラレます。
特に、広角端や望遠端ではDXの枠の四隅が少し減光域にかかっているのが見てとれます。
しかし、これは絞りをF11まで絞り込めばかなり軽減できます。

望遠端の解像度は望遠ズームのVR70-300mmやDX55-200mmに比べても劣ります。
特に周辺解像度の落ち込みは激しいです。

歪曲収差は広角端では樽型が目立ちます。
歪曲収差の大き目なDX18-55mm並みです。
50mm域手前から望遠端までは糸巻型が出ます。

私は歪曲収差はある程度許容できるのですが、周辺解像度不足はやはりちょっと残念ですね。
それでもまあ、なんとか写っているので、L〜2L判程度のサイズのプリントならあまり厳密に考えなければ、許容できるかな?

一番驚いたのが、色収差です。
これは広角端で倍率色収差が出ますが、それ以上に望遠側開放絞り付近での軸上色収差が激しいです。
コントラストのきつい境界線付近ではかなり派手に出ます。
#  こんな派手に出る色収差を見たのは久しぶりでした。(^^ゞ
しかし、軸上色収差はある程度絞れば多少改善されます。
できれば、1〜2段は絞って撮りたいところです。
# 倍率色収差は絞っても改善されませんが、最近は現像ソフトで目立たなくできますね。

まだ夜景とか撮っていませんが非点収差やコマ収差も若干ありそうです。

逆光性能は、結構フレアによるコントラスト低下がでるので、それほど強くはないようです。

望遠端付近のボケはいいかもです。

# シグマの18-250mmのような2線ボケにはならないですね。

まあ、描画性能は全体的には、こんなところでしょうか?
# 描画性能を云々するレンズじゃあないですが・・・
# それでも、このレンズは描画を優先して、あえて小型化しやすいXRレンズは使っていないそうです。

実際にこのレンズを使ってみて、やはり15倍ズームってかなり便利ですね。
不意のシャッターチャンスには強いと思います。
このレンズを主に使うボディはD40なので、もう少し軽量コンパクトな新型も気になります。

まあ、このレンズが3万円以下だったので、利便性を考えれば十分かな?

■修理レポート(;_;)
タムロンのこの機種は、ニコン機では接点不良によるAFフリーズの故障が多いという情報があったのですが、
私の購入した個体では当初そのような不具合は発生していませんでした。

しかし、中古購入4か月半後に、マウント部の接点不良と思われる現象が発生。
その後、2012年4月下旬にはズームリング(特に50〜70mm付近での引っ掛かり)が異常に硬くて回らない事象が出ました。
5月上旬に、ズームリングを力を入れて回したら、スカスカになりズームリングが空回りし、レンズ鏡筒内部でカラカラと部品が
落下したような音がしました。
同様にタムロン17-35mmもズームリングが壊れていたので、5月下旬に近所のカメラ店(キタムラ)経由で修理に出しました。
修理に出したレンズはこの18-270mm(B003)と17-35mm(A05)、200-400mm(75D)の3本です。
まずは見積もりを出して貰ってから修理するかどうか決めるということで依頼しました。
# キタムラで修理依頼すると手数料1050円がかかります。(ちなみに今回3本でも合計1050円でした。)
修理はキタムラ→日研テクノ梶ィタムロンのようでした。
約1週間後に日研テクノ鰍ゥらはがきが来て見積もりが記されていました。
このレンズの場合、ズーム動作不具合で、9、975円の修理見積もりでした。
はがきが届いたその日にパソコンで日研テクノ鰍フ受付サイトにて店番号と製造番号を打ち込むと、
該当レンズの見積もりと、修理箇所が記されていて、修理するかどうかを選べます。
# 届いた往復はがきの返信や電話/FAXでも同様に修理依頼は可能です。
B008に買い替えることも考慮しましたが、まだB008の新品・中古とも高かったので、私は修理することにしました。
それからさらに1週間ぐらい過ぎて、キタムラの店舗から修理品を引き渡せるとの電話がきました。
# やはり販売店経由は時間がかかりますね。まあ、今回は急ぎでなかったので、それを承知で出しましたが・・・
修理完了したこのレンズは購入当初と同じ感覚で、やはり50-70mmの間がかなり重くなっていますが、元通りに動作しました。
# 一応、接点不良と思われた現象も発生していません。
修理伝票はタムロンのもので宛先は日研テクノ鞄結梔c業所になっていました。
もちろんいつものことながら、修理交換した元の部品まで付いてきます。
以下が修理伝票の内容です。

修理内容:ズーム動作不具合(引っ掛かり)の為、分解し部品交換の上、各部点検調整しました。
依頼内容:ズームリング不具合。各部点検。
保証:外
交換部品:ズームリング 1個、ズームブラシ 1個、コマ 9個
請求金額:修理料金合計\9,975(技術料金:\7,000、部品代金:\2,500、消費税\475円)
尚、見積手数料、運送諸費用は0円です。(キタムラに1050円先に払っているので・・・)
# 修理同一箇所の不具合に限り6か月の修理保証が付いています。

交換した部品はズーム指標の印字されている部分の部品で、シリアルは元のモノを貼り替えたようです。
あとプラスチックのコマ(小さい輪っかみたいなもの)9個とネジ1本が交換した元の部品として付いてきました。
それを見ると、ズーム部は非常に薄いプラスティックで出来ていて、内部のブラシ部?はかなり曲がっていました。
# 同時に修理した17-35mmのズーム部も部品がほとんど金属だったのとは大違いですね。(^_^;)
・人気高倍率ズームレンズとの比較
1) タムロン 18-270mm F3.5-6.3 DiII VC PZD (B008)
  このレンズは私の買ったB003の1年3か月後に発売された後継レンズで、大きな相違点は以下の2点だと思われます。
   ・大幅な小型軽量化
   ・PZDドライブによるAF高速化

  B003の鏡筒が太かったのはVCユニットが原因らしいですが、このVCユニットの大幅な小型化により
  フィルター径が72mmから62mmと大幅に鏡筒もかなり細くコンパクトになったようです。
  # どうやらB003のさらに前機種の18-250mm(A18)並みにすることが設計目標だったようです。
  そのおかげで、重量も100gも軽い450gになりました。
  2点目の改善点である新開発のPZDですが、B003はDCモーターで動作音がうるさく、AFも遅かったのですが、
  純正SWMやシグマHSMには及ばないまでも、それにかなり近い性能になりました。
  これらの改良点により、B003の弱点を克服し、高倍率ズームレンズとしてはかなり使いやすくなりました。
  ズーム倍率はそのままで、評価の高かったVCの効きもB003と同等で、画質もより改善されているようです。

  ただ、現在価格的には純正レンズに近く、まだ高価なのがネックかな?
  AF時のフォーカスリングが回転すること(フルタイムMF未対応)や、暗いシーンでのAF速度は
  望遠側開放絞りがF6.3なので純正より不利です。
  フィルター径が10mmも小さくなったので、開放絞りでは周辺減光もやや目立つようです。
  
  しかし、予算が許せば、高倍率ズームとしては最もおすすめできるレンズだと思います。
  # やはりB003はD40クラスではやはり大きくてバランス悪いので、このB008がよりベターです。
  # 但し、個人的には1本目のレンズとしてサードパーティの高倍率ズームレンズは避けたほうがよろしいかと思います。
  # キットレンズの次以降に購入するレンズと考えた方がよろしいかも?

2) シグマ 18-250mm F3.5-6.3 DC OS HSM
  B003の約10ヶ月後に発売された高倍率ズームレンズですが、望遠端を250mmで抑えてあります。
  B003より解像度が高いと評判ですね。
  また、超音波モーターのHSMを採用しているので、AF合焦速度や動作音の静粛性も純正のSWMには
  僅かに及ばないものの、タムロンのB003をかなり上回っています。 
  # タムロンのPZD採用のB008でも僅差で上回っている印象です。 
  このレンズも望遠側がF6.3なので、暗いシーンは多少のAFの迷いはあるようです。
  また、HSMでもフルタイムMFは未対応でフォーカスリングはAF作動時にやはり回るようです。
  それから、他の高倍率ズームより歪曲収差が少ないこともレンズの美点だと思います。
  # 建築物などをよく撮影するケースでは一押しかな?
  高倍率ズームレンズの中では最大撮影倍率が一番高いのも、接写を多用する場合は便利ですね。

  ただ、このレンズの弱点はなんといっても630gと重いことです。大きさもB003とほぼ同等です。
  それから、手ブレ補正機能のOSは、タムロンのVCのようなファインダー像がピッタっと止まる感覚ではないようです。
  補正効果もタムロンのVCにはやや劣るようです。
  ボケは2線ボケ傾向であまり芳しくはないようです。
  # 解像度重視のレンズにはありがちですが・・・
  実売価格はこの人気レンズ3本の中では一番安いですね。

3) ニコン AF-S DX NIKKOR 18-200mm F3.5-5.6G ED VRII
  このレンズは前機種の AF-S DX VR Nikkor 18-200mm F3.5-5.6G(IF)にズーム鏡筒の自重落下防止用の
  ズームロックスイッチが付きました。また手ブレ補正機能のVRも若干進化したようです。
  その他の仕様はほぼ前機種と同じになっています。ちなみにB003の3日後に発売されました。
  
  このレンズのよい点は、やはり、露出の安定度や調光性能の高さなどの純正の安心感でしょうか?
  # 故障時もボディと一緒に修理に出せるのも利点ですね。
  # その他にもニコン純正ソフトで現像すると歪曲収差や色収差などを軽減できることなどがあげられると思います。

  各収差も比較的よく抑えられていますし、解像度もシグマの18-250mmと肩を並べられると思います。
  また、超音波モーターの小型SWMによる合焦速度は、シグマのHSMと同等に高速かも?
  望遠端でもカメラのAFモジュールに対応したF5.6以内に抑えられているので、暗いシーンでも一番合焦率は高いと思います。
  また、AF時はフォーカスリングが回らず、使い勝手はいいですね。
  もちろん、フルタイムMFにも対応しています。
  手ブレ補正機能のVRも改良されより、タムロンのVCに次いで効果が高いようです。
  
  弱点はやはり、他の2本に比べズーム倍率が物足りないことです。
  # 望遠レンズでよく使われるシーンとして運動会がありますが、DX機でも200mmはちょっと足りない感じなので、
  # その用途に別に300mmズームを購入するのも・・・
  それから、重さですが、シグマの18-250mmに次いで重いです。
  大きさもフィルター径が72mmなので、シグマやタムロンのB003とほぼ同じくらいですね。
  タムロンのB008に比べれば、かなり大きくて重いです。
  # 望遠端開放F値がF5.6なのも大きな要因だと思いますが・・・
  また、最大撮影倍率も低いのもちょっと残念かな?
  あとは、値段が一番高価というのもちょっとネックかな?(^^ゞ
高倍率ズームレンズ仕様比較表
メーカー タムロン シグマ ニコン
レンズ名 18-270mm F/3.5-6.3 DiII VC(B003) 18-270mm F/3.5-6.3 DiII VC PZD(B008) 18-250mm F/3.5-6.3 DiII(A18) 18-200mm F/3.5-6.3 DiII(A14) 18-250mm F3.5-6.3 DC OS HSM 18-200mm F3.5-6.3II DC OS HSM 18-200mm F3.5-6.3 DC AF-S DX18-200mm F3.5-5.6G ED VRII
焦点距離 18-270mm 18-270mm 18-250mm 18-200mm 18-250mm 18-200mm 18-200mm 18-200mm
ズーム倍率 15倍 15倍 13.9倍 11.1倍 13.9倍 11.1倍 11.1倍 11.1倍
35mm換算 27-405mm相当 27-405mm相当 27-375mm相当 27-300mm相当 27-375mm相当 27-300mm相当 27-300mm相当 27-300mm相当
レンズ構成 13群18枚 13群16枚 13群16枚 13群 15枚 14群 18枚 13群 15枚 13群 15枚 12群 16枚
開放F値 F/3.5-6.3 F/3.5-6.3 F/3.5-6.3 F/3.5- 6.3 F/3.5-6.3 F/3.5-6.3 F/3.5-6.3 F/3.5-5.6
絞り羽根 7枚 7枚 7枚 7 枚 7 枚 7 枚 7 枚 7 枚
最短撮影距離 0.49m 0.49m 0.45m 0.45m 0.45m 0.45m 0.45m 0.5mm
最大撮影倍率 1/3.5 1/3.8 1/3.5 1/3.7 1/3.4 1/3.8 1/4.4 1/4.5
AFモーター DCモーター PZDモーター DCモーター DCモーター HSM HSM DCモーター SWM
手振れ補正 ○ (VC4段分) ○ (VC4段分) なし なし ○ (OS4段分) ○ (OS4段分) なし ○ (VR4段分)
フィルター径 72mm 62mm 62mm 62cm 72mm 62mm 62mm 72mm
長さ 101.1mm 88cm 84.3mm 83.7mm 101mm 87.7mm 75.6mm 96.5mm
最大径 79.6mm 74.4mm 74.4mm 73.8mm 79mm 75.3mm 70mm 77mm
質量 550g 450g 452g 405g 630g 490g 395g 565g
税別希望小売価格 80,000円 80,000円 71,429円 66,000円 85,700円 80,000円 67,000円 105,000円

※ 長さはマウント基準面からの長さです。実売最安値は税別希望小売価格のほぼ3割引きと考えるといいでしょう。

・高倍率ズームレンズの歴史とこれからの展望予想
ニコンの35mmフィルム用の最初の標準ズームレンズが1963年発売のAuto43-86mmF3.5の2倍ズームでしたが、
それから標準ズームレンズも3倍、4倍と倍率が上がってきました。
# ちなみにニコンの最初のズームはニコンFと同じ1959年発売の望遠3倍ズームの85-250mmF4-4.5でした。
ニコンではAi時代の1984年の35-200mmF3.5-4.5Sの5.7倍ズームが本格的高倍率ズームレンズとして
幕を開けた感じです。

AF時代に入り広角端が28mmに広がり、1998年の7.1倍ズームの28-200mmF3.5-5.6Dや
さらに広角寄りの5倍ズームの24-120mF3.5-5.6D(1996年発売)などがあり、長らくカタログに載っていました。

一方、高倍率ズームレンズを主力レンズにすることになるタムロンはニコンに7年先駆けること1991年に
28-200mmF3..8-5.6(71D)が発売され好評を博していました。
以降、171Dとモデルチェンジして、1999年についに望遠側を300mmまでのばした、ズーム倍率10倍を超える
28-300mmF3.5-6.6LDが発売されました。
# トキナーからは28-200mmの広角側を広げた8倍ズームの24-200mmなども発売されています。

その後、画質を大幅に改善し、小型軽量化した28-200mmF3.3-5.6(A03)と28-300mmF3.5-6.3(A06)が発売されました。

ニコンからはデジタル時代を見据えた、高倍率ズーム、超音波モーター、手ブレ補正機能と3拍子揃った
5倍ズームの後継レンズであるAF-S VR Zoom Nikkor 24-120mmF3.5-5.6G(IF)が発売になっています。
# 私もD70と一緒に買っています。
# ライバルのキヤノンからはEF 28-135mmF3.5-5.6 IS USMというやはり3拍子揃ったレンズが
# 当時既に発売されていました。
このレンズは当時、デジタルと銀塩の共用できるレンズとしても便利でした。

D70やEOS KISS Digitalなどの発売でデジタル一眼レフの低価格化に伴い、APS-Cサイズの機種で使いやすい
広角側18mmスタートのデジタル専用7倍ズームレンズ18-125mmF3.5-5.6 DCがシグマから2004年の
D70発売直後に出ました。
その翌年には望遠端を200mmまで伸ばした11倍ズームの18-200mmF3.5-6.3がシグマとタムロンから
ほぼ同時に発売になっています。(これらの機種はまだ手ブレ補正機能はついていませんでした。)
その年の暮れにはニコンから本命の手ブレ補正機能付きのAF-S DX VR 18-200mmF3.5-5.6G(IF)がついに登場しました。

それからD40のAFモーターレス化に伴い、高倍率ズームもモーター内蔵が必須になり現在に至っています。
また、D3、D700の発売によりFX機用のレンズとして、タムロンからA061に手ブレ補正搭載した
28-300mmF3.5-6.3 Di VC(A20)が発売され、ニコンからもVRとSWM搭載の
AF-S 28-300mmF3.5-5.6G ED VRが発売されていますね。


さて、高倍率ズームの今後の展望ですが、DX用レンズでは広角端の実焦点距離が18mmとかなり短いので、
それ以上は設計が難しいようなので、なかなか広角側は広がらないかもしれません。
ごく近い将来は望遠側を300mmに伸ばした16.7倍の18-300mmレンズが登場すると思われます。
# 現在の最高ズーム倍率が15倍で、望遠端が270mmまで既に来ていますので・・・
純正DX18-200mmF3.5-5.6G VRが2012年6月28日に発売予定ですね。
色収差や歪曲収差、周辺減光などの補正は、物理的な補正ではより難しくなり、ソフトウェア処理での補正の
比重がもっと高くなるでしょう。
# この場合は純正レンズに強みが出てきます。
# コンデジの20倍以上の高倍率ズーム機は現在でもソフトウェア処理の賜物なんですが・・・

まあ、そうなると広角側も広げられる可能性も出てきますが・・・
物理的な設計は高画素化に対応した解像度と非点収差、コマ収差などの補正が中心になってくるでしょう。
但し、現在ぐらいのコンパクトさで造るにはこの辺が限界だと思われますが・・・

案外、数年後には25倍ズームの16-400mmF3.5-6.3とかもありうるかもしれません。
# でも、シグマ50-500mm並みに鏡筒はかなり巨大になってしまいますけど・・・
# コンパクト機の高倍率ズームは撮像素子が小さいので、30〜40倍ズームなんていうモノも出来ますが、
# APS-Cサイズでは実焦点距離がセンサーサイズの小さなコンパクト機に比べどうしても長くなるので、
# 物理的に小さくするのは不可能です。

★AF Zoom Nikkor ED 28-200mm F3.5-5.6G(IF) (Nikon) 定価62,000円

・主な仕様
DX機装着時35mm換算焦点距離:42mm-300mm、レンズ構成:11群12枚、最短撮影距離:44cm、最大撮影倍率:1/3.2倍、
最小絞り値:22、絞り羽根:7枚円形絞り、焦点調節:IF方式、フィルター径:62mm、レンズフード:花形バヨネット式HB-30付属、
最大径:69.5mm、長さ:71mm、重量:360g、発売日:2003年9月
購入年月日:2012年5月12日 カメラのキタムラのネット中古で中古B品(小スレあり、ゴミあり)を14,800円で購入
・各焦点距離における開放絞り値一覧表
実焦点距離 28〜31mm 32〜37mm 38〜41mm 42〜47mm 48〜51mm 52〜61mm 62〜74mm 75〜104mm 105〜200mm
開放F値 F3.5 F3.8 F4.0 F4.2 F4.5 F4.8 F5.0 F5.3 F5.6
■購入の動機と経緯
DX機にタムロン18-270mmF3.5-6.3VC(B003)を使っていたので、D3にも高倍率ズームを1本欲しくなりました。
D3にはVR24-120mmF3.5-5.6Gを便利ズームとして使っていましたが、普段使いには、ちょっと重いのともう少し望遠域も
撮れるズームが欲しかったのもあります。
ということで、なるべく軽くて小さいレンズということで、このレンズが候補にあがりました。

この28-200mmF3.5-5.6GはU2などのフィルム向けのコンパクトズームとして、先代28-200mmF3.5-5.6Dを
Gタイプ化して小型軽量にリニューアルされたモデルです。
キタムラのネット中古ではよく在庫を見かけるレンズです。値段も1万円代中ほどと手ごろなので、試しに買ってみようと思いました。
このレンズはズームリングのゴムが白くなりやすいみたいで、そういう中古個体が多いようでした。
その中でもきれいそうなものが、京都・四条西院店にあったので、近くのキタムラの店舗に取り寄せてもらいました。
2日後に近所のキタムラ店舗に届いたので、確認しに行きました。
個体はB品には思えない、非常に綺麗な状態で、ズームリングのゴムの劣化もほとんどなかったです。
レンズ内にやや大き目なゴミが2つばかり確認できましたが、写りに影響なさそうなので、購入することにしました。
レンズにはレンズキャップとリアキャップ、それから62mmのkenko製MCスカイライトフィルター[1B]が付いていました。
残念ながフードのHB-30は付いていませんでした。
その後、HB-30をネットで検索したが、ブラックのHB-30はどこも完売でした。
(レンズ自体は何年も前にディスコンになっていましたので、致し方ないですが・・・)
シルバーのHB-30ならヨドバシカメラに在庫僅少であったので、即刻、注文しました。
ブラックのレンズにシルバーのフードもまた面白いかと思っています。
# まあ、黒のラッカースプレーで塗ってもいいんですが・・・

参考までにこのレンズと先代28-200mmF3.5-5.6D、タムロンの28-200mmF3.8-5.6(A03)の比較表を作ってみました。
A03の方が6g軽いですが長さが4.2mmも長いですね。最大径もニコンの28-200mmF3.5-5.6Gの方が小さいです。
最大撮影倍率もA03の1/4倍に比べ、1/3.2倍とニコンのこのレンズの方が大きく撮れますね。
ニコンの先代の28-200mmは重い大きい、寄れないという弱点があります。
# まあ、最大径が大きい分、周辺減光は少ないかも知れませんが・・・
# 先代は円形絞りは採用されず、フードも丸型ですし・・・

先代のいいところはマウント部が金属製なことでしょうか?
28-200mmズームレンズ仕様比較表
レンズ名 AF Zoom Nikkor ED 28-200mm F3.5-5.6G(IF) Ai AF Zoom Nikkor 28-200mm F3.5-5.6D(IF) AF28-200mm Super XR F/3.8-5.6 Aspherical [IF] MACRO (Model A03)
レンズ構成 11群12枚 13群 16枚 14群15枚
EDレンズ 3枚 0枚
非球面レンズ 3枚 2枚 3枚
絞り羽根 7枚(円形絞り) 7 枚 7枚
最短撮影距離 0.44m 2m[0.85m:28mmマクロ時・1.5m:200mmマクロ時] 0.49m
最大撮影倍率 1/3.2倍 1/12.7倍[1/9.9倍:200mmマクロ時] 1/4倍
フォーカス方式 IF方式 IF方式 IF方式
AFモーター なし なし なし
手振れ補正 なし なし なし
絞り環 なし あり あり
マウントの材質 ハイブリッド(エンジニアリングプラスチックに金属をインサート) 金属 金属
フィルター径 62mm 72mm 62mm
長さ 71mm 86.5mm 75.2mm
最大径 69.5mm 78mm 71mm
質量 360g 520g 354g
フード HB-30(花形バヨネット) HB-12(丸形バヨネット) AD03(花形バヨネット)
発売年 2003年9月 1998年2月 2002年5月
希望小売価格(税別) 62,000円 82,000円 49,000円
■使ってみた感想
なんといってもその筐体の小ささ軽さは特筆ものですね。
# マウント部分はエンプラと金属のハイブリッドです。
DX18-70mmF3.5-4.5GとDX18-55mmF3.5-5.6Gの丁度中間ぐらいの大きさです。
長さが前記のDX18-55mmより短かったりします。
この大きさで200mmズームまであるのが驚きです。
このレンズは、広角端28mmでのズームロックのスイッチと撮影距離に応じた(0.44m〜∞、と0.66m〜∞)、
リミッターのスイッチが付いています。
# ズームロックはかけなくても自重落下はありませんでした。
望遠端まで伸ばせば、当然ながらDX55-200mmF4-5.6Gの望遠端とほぼ同じくらいの長さになります。
それと何故だかわかりませんが(OEM?)、ズームリングの回転方向が時計回りで広角、反時計回りで
望遠と他のニコンのレンズと逆なんで、ちょっと使いづらいです。

7.1倍ズームで画質はそれほど期待しなかったのですが、EDレンズ3枚も使っているので、色収差も結構抑えられています。
望遠側の解像度もそこそこあるような印象を受けました。
但し、FX機では望遠側の糸巻型歪曲収差はやや大き目だと思います。広角側の樽型歪曲収差も少しあります。
あと、FX機でファインダーを覗いたときに一番びっくりしたのが、周辺減光の大きさです。
広角側は40mm付近まで左右に減光し、52mmより望遠側に行くほど四隅が減光してきます。
特に望遠端の減光はかなりあります。
42mm付近のみほぼ減光はありませんでした。
上記は開放絞り時なので、1〜2段絞ればかなり軽減されますが、望遠端だけは3段以上絞っても減光は残ります。
まあ、RAWで撮影して、CaptureNX2で現像すれば、ソフトウェアできれいに補正できますが・・・
色のりはなかなかいいように思います。
それから、このレンズは105mm以降で開放F値がF5.6になってしまうので、望遠側は暗いですね。
撮影倍率は1/3.2倍はかなり大きく撮れます。
ボケも円形絞りを採用しているので、割と綺麗ですね。

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